ストレスを感じないからストレスに強いとは限らないのです。現代社会では、人間関係や仕事を円滑にするために自分の感情を迎えたり、嫌なことでも引き受けざるを得ないことが多いのです。
ストレスという言葉は日常的に良く使われていますが、あなたは、どんなストレスに悩まされていますか?
ストレスをうまくコントロールしないと、さまざまな病気のもとになり、放っておくと大変なことになります。ストレスについてしっかりした知識が必要です。
実は、ストレスには2つの意味があります。よくストレスはゴムボールに例えられます。ボールを指で押すとへこむが、このボールにかかる指の圧力を「ストレッサー」と呼び、へこんだ状態を「ストレス反応」と言います。
ストレッサーはストレスを発生させる要因のことで、ストレス反応はストレッサーによって引き起こされた心身の変化のことです。私たちはふだんこれを混同して使っているようです。
ボールのようなへこみは見えないが、人も同じ状態に置かれているのです。このへこみがすぐにもとに戻れば問題はないのですが、へこんだ内部にもとに戻す力がないと、いろいろな症状に悩まされることになります。
ストレッサーには大きく分けて3種類あります。@気温・気圧・日光やアルコール・花粉・ほこりなどの物理的刺激A人間関係・結婚・離婚や解雇・失業などの精神的刺激B睡眠不足・運動不足・過食・偏食・疾病などの内的要因の3つです。
一方、ストレス反応には、@頭が痛い・胸がドキドキするなどの身体的変化、A怒りっぽくなる・気分が落ち込むといった心理・行動的な変化、B集中できない・考えがまとまらないなどの認知的変化などがあります。
実は、ストレスという言葉はもともとは物理的用語でした。それを約70年前に、カナダの生理学者セリエが医学に導入しました。
ストレスが錯綜する時代、私たちはストレスの種には事欠かないのです。
ストレスのない生活が快適かといえば、そんなことはないです。家族も友達もなく、仕事も人生の目標もなく、何の刺激も緊張もなければ、かえってそれがストレスになります。
アメリカの心理学者の刺激を与えない実験では、被験者は不眠になり、幻覚や幻聴に襲われたという。人は生きていく以上、ストレスから完全に逃れることは出来ないのです。
どうしても快適な生活には適度の刺激が必要なのです。
セリエは「ストレスは人生のスパイスである」と言いました。ということは、ストレスにはよい刺激もあれば、悪い刺激もあると言うことです。
つまりストレッサーは、様々な条件次第で私たちがいきいきと暮らすための適度な刺激となったり、逆に心身を消耗させ体調不良や様々な病気を引き起こす原因になったりします。